干渉チェック #1 ~概要~
干渉チェックとは、モデリング上で部材同士が重複して存在していないかを検査することであり、適切にモデリングされているか、施工上問題がないかを確認することを目的としている。
BIMプロセスでは積極的に干渉チェックを行い、早期にモデル及び設計の問題点を発見することで、変更による作業手間を少なくすることが期待できる。
下図は従来の設計プロセス(赤線)に比べて、BIMプロセス(青線)では干渉チェック等で早期に設計ミスを発見することで、設計変更のコストを下げることができることを示している。
今まで2Dの平面図や断面図で確認していたことを3Dで半自動的に発見することができ、複雑な配管設計では特に重宝される。
干渉チェックは干渉をチェックするだけではなく、BIMマネージャーが誰がどのようにいつまでに解決するかを決定し、干渉チェック報告書としてまとめ、解決されたかの確認を行うことも同様に重要となる。
干渉チェックが可能なソフトウェアはNavisworks, Solibri, BIM360 Coordinate, Revitなどがある。ワークフローと各ソフトウェアの特徴については、別途記事としてまとめる。