Revitでのビューの表示 / 非表示について

Revit初学者が初めにつまずきやすい所の1つが表示 / 非表示の設定であり、テクニカルサポートでも何回も聞かれるところです(表示設定や線種変更は別途ページを書きます)。

Revitは表示の設定の仕方が多いこともあり、AutoCadRhinocerosのレイヤー形式に慣れている方は混乱しやすい所です。

私も最初にRevitを触ったときは、思ったように表示されずにイライラすることもありました。

ビューの表示/非表示方法をまとめてみました。大体は下記4つのやり方で表示設定をしているのではないでしょうか。

 

<ビューの表示/非表示の4つの方法>

A, ワークセットからのビューの表示設定(コラボレートする場合)

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ワークセットを閉じた状態又は全ビューに表示のチェックを外すと非表示にすることができます。

管理タブ>プロジェクト管理>リンク管理のウインドウのワークセットを管理で、リンクのワークセットも同様な表示設定をすることができます。

全てのビューから消え、個別にビュー調整をする必要がないため、ほとんど表示しない要素はここで非表示にします。

 

B, 表示タブ > 表示 / グラフィクスからビューの表示設定

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表示 / グラフィクス ウィンドウのチェックを調整することで、表示/非表示を設定できます。ほとんどのビュー設定はこれで行います。リンクの設定も表示/グラフィクスで個別に行います。

 

C, フィルタを用いたビューの表示設定

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表示タブ > フィルタをクリックし、ウィンドウを表示し、フィルタを設定します。同じファミリやマークに同じ文字を入力したものなどを抽出することができます。

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表示タブ > 表示 / グラフィクス > フィルタで先程設定したフィルタを追加し、表示を設定することができます。

例えば、外部階段は表示したいけど、内部階段を非表示にしたい場合、モデルカテゴリで分けることはできません。そういう場合にフィルタで個別に設定し、非表示等を行います。

 

D, ビューで非表示 > 要素での個別の表示設定

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ビュー上で要素を選択し、右クリックでウィンドウを出し、要素やカテゴリなどをクリックすると個別で非表示にすることができます。ただ、モデラ―以外の人がファイルを開いたときに要素がないと勘違いしやすいため、私はあまり用いないようにしております。

 

 

<各表示設定の使い方>

私がビューで表示/非表示を設定する場合は、A,B,C,Dを上から順番に設定していきます。大まかに下記のようなプロセスです。

 

1、過去スタディ案や不必要なリンク要素など現在のモデルでほとんど非表示にする要素はワークセットで非表示(A)にします。

2、各図面セットごと表示/グラフィクスからビューの設定(B)を行い、ビューテンプレートとして登録します。

3、表示/グラフィクスで選択することができないものをフィルタを用いたビューの表示設定(C)で非表示にします。

4、フィルタだと煩雑になってしまう場合やどうしても個別に消す必要があるものをビューで個別に非表示(D)にしていきます。

 

ビューで個別に表示設定をしてしまうと、後でデータを見た人が気付きづらいため、最後の手段としております。基本は表示 / グラフィクスで設定し、ほとんど表示しないものはワークセットというような形が作業量やメンテナンス性を考えると良いかと思います。